「飲食店をやっているけど、コロナの影響で売り上げが戻らない・・・」
「新しいお客さんに来てもらえる効果的な集客のアイデアはない?」
コロナの感染拡大による外出自粛の影響を受け、飲食店を経営されている方は大変な思いをされていることでしょう。
客足が減ってなかなか戻らず、集客方法についてお悩みの方も多いはず。
そこで、当記事では広告代理店に勤務する「販促のプロ」の私が、次の3点について解説します。
・「新規顧客獲得→リピーター化」を実現するための考え方
・効果的な集客方法
・リピーターを増やす方法
記事タイトルにある「たった1つの方法」とは
「ターゲット像に合う方に来店してもらい、お店を気に入っていただく」ということです。
コレができればお店の売り上げはアップしますが、実現するためのやり方は色々あります。
とはいえ、記事を読んでいただければ、どんな方法で集客するかを決めていだけるでしょう。
※「気になる部分だけ読みたい!」という方は、以下のリンクからご覧いただけます。
先ほども少しご紹介しましたが、飲食店が新規顧客を獲得してリピーターになってもらうための方法はたった1つだけ。
「顧客として想定するターゲットの人物像と合致する方に来てもらい、お店を気に入っていただく」ということです。
「そんなの当たり前でしょう」とお思いになるかもしれませんが、意外とできていないお店が多いように感じます。
というのも、私が仕事で飲食店のPRをお手伝いさせていただく際、お客様(飲食店のオーナー様など)とお話ししていると「ターゲット設定があいまいだな」とよく感じるからです。
ターゲットが決まればメニュー構成や価格設定、広告のキャッチコピー、店内の雰囲気、接客のスタンスなど、色々なことが決まります。
例えば20代の女性がターゲットなら、店内をオシャレな雰囲気にしてインスタ映えしそうなメニューを出すなど、お店の方向性が見えるはず。
つまり、どのように集客して、どんなサービスを提供すればいいか分かるのです。
ターゲットのニーズに合ったサービスが提供できればリピーターを獲得できますし、リピーターの口コミで新規顧客が増え、さらにリピーターが増えるというサイクルを作ることもできます。
ターゲット像がよく分からない場合は、次の方法で設定されてはいかがでしょうか。
■アンケート
可能な範囲でお客様の年齢や職業、お店に対する要望などを聞き取りできれば、「どんな方が来店していて、お店に何を求めているか」が分かります。
「アンケートにお答えいただければファーストドリンクをサービスいたします」などとお伝えすると、大抵の方は協力してくれるでしょう。
■SNS
InstagramのビジネスアカウントやTwitterアナリティクスをお使いであれば、フォロワーの年齢や性別といった情報を確認できます。
「どんな層の方がお店に興味を持っているか」が分かるので、ターゲット設定に役立つはずです。
※以下の画像はInstagramビジネスアカウントのフォロワー属性確認ページです。
では、ここからは具体的な集客アイデアをご紹介していきます。
SNSやインターネットは、今や飲食店の集客に欠かせないツールです。
無料で利用できますから、使わない手はありません。
ただし、SNSやインターネットに掲載する写真は、プロのカメラマンに撮影してもらうことをおすすめします。
「美味しそうな料理の写真」「雰囲気のいい店内写真」を載せるとお店の印象が大きく変わりますし、チラシや広告にも転用可能です。
最初にお金をかけて写真を撮影しておけば、後々使い回しできて助かりますよ。
以上のポイントを踏まえたうえで、集客方法を詳しく見ていきましょう。
SNSでお店の情報を発信すると、来店のキッカケになることがよくあります。
写真や動画、お得な情報など、積極的に情報を発信しましょう。
また、来店したお客様にもお店の情報を発信してもらえれば、認知度のアップや新規顧客の獲得に有効です。
そのためには、お客様がSNSに投稿したくなる仕掛けを考えるといいかもしれません。
例えば、「インスタグラムに #店名(お店の名前のハッシュタグ) をつけて料理写真を投稿すると、お会計が10%OFF」と来店時に伝えておけば、写真を投稿してくださる方がいらっしゃるはずです。
なお、SNSはサービスによって特徴や利用者層に差があります。
各サービスを使い分け、うまく集客してください。
※SNS各サービスの違いを詳しく知りたい方は、こちらのページが参考になります。
インスタグラムは若い方や女性の利用者が多いため、そういった層への情報発信に有効です。
料理や店内の写真を定期的にアップして、お店に興味を持ってもらいましょう。
ただし、投稿にはハッシュタグをつけることをお忘れなく。
インスタグラムの利用者はハッシュタグ検索をされる方が多いので、あなたのお店を見つけてもらうにはハッシュタグが必須です。
「どんなハッシュタグをつければいいの?」という方は、こちらのページをご覧ください。
「ケーキ」「寿司」などのキーワードを入力すると、関連性のあるおすすめハッシュタグが表示されます。
ツイッターも若年層の利用者が多いため、若いお客様を取り込みたいお店におすすめです。
リアルタイムの情報発信に適しているため、「空席情報」や「雨の日の割引情報」などを投稿されてはいかがでしょうか。
ツイッターにもハッシュタグ検索機能があるので、投稿にはハッシュタグをつけましょう。
フェイスブックの利用者で多い年齢層は、40代と50代です。
やや利用者の年齢層が高いので、大人向けのお店が情報発信すると良いでしょう。
フェイスブックでもハッシュタグ検索が可能ですから、投稿にはハッシュタグをお忘れなく。
■LINE@
LINE@は、LINEユーザーに対して直接メッセージや情報を送信できるサービスです。
Twitterと同じくリアルタイム情報の発信に適していますし、お客様と双方向のコミュニケーションも取れます。
なお、LINEユーザーは40代~50代が多いため、お店のターゲット層と合うかどうか確認が必要です。
■Youtube
Youtubeで料理や店内の動画を配信すると、お店について詳しく知ってもらえます。
また、「プロの料理人が教える〇〇」のようなお役立ち情報の配信も有効です。
食材の切り方や保存方法など、料理をする方が知りたい情報を配信して視聴回数が伸びれば、あなたのお店の認知度アップに貢献するはずです。
なお、Youtubeユーザーの年齢層は40代が最多です。
その点を考慮した動画配信を心がけましょう。
Googleマイビジネスとは、あなたのお店の情報を登録してGoogleの検索結果に表示させるツールです。
ネット検索をされる方の大半はGoogleを使うため、Googleマイビジネスに登録しておけばお店のことを知ってもらえるかもしれません。
例えば、目当てのお店が決まっていない方が「地名 + ランチ」とGoogleで検索すると、以下のような検索結果が表示されます。
検索結果の上位にあなたのお店が表示されれば、集客面で大きな効果が期待できるはずです。
また、Googleビジネスにはユーザーの口コミも投稿できるので、良い口コミが集まるとお店にとってはプラスになるでしょう。
※悪い口コミばかりが集まる可能性もあるので、質の高いサービスを提供する必要があります。
なお、検索結果の上位に表示させるための施策を「MEO(Map Engine Optimization)」と呼びます。
Googleマイビジネスに登録するだけでは上位表示されませんから、
「店舗情報を充実させる」「口コミの数を増やす」などのMEO対策が必要です。
MEOに関する情報はネット検索するとたくさん出てきますので、勉強してみると良いかもしれません。
とはいえ、まずやるべきはGoogleマイビジネスへの登録(お店の住所・営業時間・店内写真など)です。
こちらのページから、店舗情報を登録しましょう。
「ぐるなび」や「食べログ」などグルメサイトへの登録も、飲食店の集客方法として有効です。
こういったサイトは空席状況の確認・ネット予約など、ユーザーにとって便利な機能が多いため、多くのユーザーを抱えています。
そのため、登録しておくと来店したことのない方にお店を知ってもらえるチャンスが増えるはずです。
なお、食べログは一旦登録すると退会しにくいシステムなので、悪い口コミがずっと残るリスクがあることも覚えておきましょう。
また、大規模なグルメサイトは登録店舗の数が多いため、あなたのお店の情報が埋もれてしまうかもしれません。
グルメサイトへ登録する場合(特に有料プランを利用する場合)は、費用対効果をしっかり考えることをおすすめします。
グルメ系サイト同様、グルメ系アプリへも店舗情報を登録しておくべきです。
お店の情報をユーザーに伝えられますし、口コミも掲載されるので、うまく使うと集客効果が期待できます。
「Retty」「ヒトサラ」「@LUNCH」など、利用者の多いアプリに登録されてはいかがでしょうか。
ここまでにご紹介した方法より優先順位は低いですが、お店のサイトやオウンドメディア(お店のブログサイトのようなもの)の運用もおすすめです。
SNSより多くの情報を発信できますし、サイト更新の時にSNSで情報を拡散させることもできます。
お店の雰囲気が伝わる情報を随時アップしていけば、オシャレなお店、気軽に入れるお店といったイメージづけ、つまり「お店のブランディング」という面で効果を発揮するでしょう。
ただし、「店長ブログ」のようなプライベートな情報は、よほど面白くないと読まれません。
ブログ記事作成のノウハウが分からない方は、料理・店内・スタッフなど「お店の良さが伝わる情報」に絞って発信することをおすすめします。
飲食店の集客方法は、SNSやインターネットだけではありません。
チラシ配布、看板の設置など、アナログな手法もまだまだ有効です。
飲食店を経営されている方なら、チラシの配布やポスティングは今までに一度はされたことがあるでしょう。
「今さらチラシを配布しても・・・」とお思いかもしれませんが、チラシ配布は以下の点に注意して行うと、効果的な集客方法です。
■チラシ配布の注意点
・チラシに割引情報やSNSアカウントのQRコードを載せる
・雨の日は避ける
・朝の通勤や通学の時間帯は避ける
・仕事や学校の終わった夕方の時間帯が狙い目
・週の後半が狙い目(人は週の後半にかけて購買意欲が上がる)
・ターゲット像に近い人に配る
・「チラシ持参で〇〇%OFF」「お店はすぐそこです」など、声掛けをしながら配る
上記のポイントを踏まえたうえで、チラシをポケットティッシュと一緒に配ってはいかがでしょうか。
チラシだけ配るより確実に受け取り率は上がりますし、チラシを見てもらえる確率も上がります。
ポケットティッシュの配布に関心をお持ちの方は、ぜひポケットティッシュの商品ページをご覧ください。
チラシを封入したポケットティッシュが、1,000個7,000円台~ご注文いただけます。
なお、ポケットティッシュの広告効果・チラシのデザインについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
・広告代理店社員が解説!ポケットティッシュの広告効果と効果アップの秘訣とは
看板やのぼりを店頭に設置していると、店の前を通る方に気付いてもらえます。
また、看板やのぼり以外に、できればウェルカムボード(大きめの黒板など)も設置すると効果的です。
ウェルカムボードには店内の雰囲気が分かる写真を貼り付けられますし、「本日のランチ・おすすめ」などメニュー情報も書き込めるので、通行する方の目に留まる確率が高くなります。
看板・のぼり・ウェルカムボードの作成・購入は有料ですが、一旦購入すれば繰り返し使えます。
ぜひ集客にご利用ください。
飲食店に集客するには、お客様の目を引くイベントの開催も有効です。
あなたのお店に来たことのない方が「行ってみようかな?」と思うようなイベントを企画して、SNSやチラシで告知しましょう。
■集客イベントの事例
・割引キャンペーン
・期間限定メニュー
・雨の日限定イベント(雨の日は10%OFFなど)
・ハッピーアワー(平日17~19時はドリンク全品半額など)
・コラボ企画(他店と協力してお互いのお店で特典を受けられるなど)
お店のウリになる看板メニューがあると、プロモーションがしやすくなります。
というのも、「コレがウリです!」という情報を押し出せるため、ターゲット層への訴求効果が高くなるからです。
もしあなたなら、「あのお店の料理がおいしから」と誘われるより、
「あのお店の〇〇がおいしいから」と誘われる方が、興味を持ちませんか?
お店のウリがターゲットに響けば、「あれを食べてみたい」という動機で来店される方が増えますし、看板メニュー目当てのお客様がリピーター化する確率も上がるでしょう。
一度来店された方の口コミやSNSへの投稿で、さらにお客様が増える効果も期待できます。
看板メニューの開発は簡単ではありませんから、今後の課題とお考えの方は多いかもしれません。
でも、開発に成功すれば「一石三鳥」くらいのメリットがあります。
飲食店の集客方法には、メディアを利用したPRもあります。
どのお店でも可能な方法ではありませんが、できる範囲でメディアを活用しましょう。
フリーペーパーにお店の情報を掲載すると、潜在顧客にアプローチできます。
特に、地域限定のタウン誌は新聞以上に読んでもらえる確率が高いので、集客方法として有効です。
ただし、広告出稿の面積が狭いと、見逃される可能性があります。
掲載にかかる費用と出稿面積のバランスを見たうえで、検討されてはいかがでしょうか。
テレビや雑誌、WEBメディアの取材を受けてお店の情報が拡散すれば、一気に来客数が増えることが多々あります。
取材は基本的に申し込まれるものなので、「他店にはないお店のウリ」「看板メニュー」などを日頃からアピールしておきましょう。
そういった情報が目に留まると、取材の依頼がくるかもしれません。
とはいえ、視聴者数の多いメディアに取り上げられると、一時的な集客だけで終わるケースも多くあります。
1度はお店に来てくれても、リピーターにするための施策が不十分だと2度目の来店にはつながりません。
また、一時的に満席が続くと常連さんがお店に入れず、離れてしまうこともあります。
例えば40代以上の男性客が多いお店に、10~20代くらいの方がドッと押し寄せた場合、
常連の方が「あのお店入りづらくなったな」と感じるかもしれません。
メディアへの露出により予想される来客層、現在のお客様の層を比較して、お店にとってメリットがある取材かどうかをよく検討しましょう。
ある程度規模の大きい飲食店であれば、PRの企画会社に依頼してプレスリリースを出してみてはいかがでしょうか。
ビジュアルを重視したプレスリリースを配信し、お店の外観や内装、料理写真などを多く掲載して視覚に訴えかけましょう。
オープン前のお店なら、マスコミや飲食ブロガーを招待してレセプションを行うと、レセプションの様子を記事にしてもらえるかもしれません。
メディアの力を使ってPRすれば、多くの方にあなたのお店を知ってもらえます。
それでは最後に、リピーターを獲得するためのアイデアをご紹介します。
集客できても1回の来店で終わってしまうと、お店の安定した売り上げにはつながりません。
ファンを増やして何度もお店へ来てもらうためには、次のような方法が考えられます。
・ノベルティの配布
・ポイントカードの作成
・支払方法の幅を広げる
・スペシャルなサービスの提供
では、それぞれの方法について詳しく解説します。
店名やお店のロゴが入ったノベルティをお客様に配ると、お店を印象付ける効果があります。
ノベルティを繰り返し使うと何度もお店を思い出してもらえますし(再来店のキッカケになりやすい)、外出先で使えるノベルティなら他の人にも店名やロゴを見てもらえますよね。
他人が使っているノベルティを見て「このお店に行ってよう」となる可能性は低いかもしれませんが、
「認知」という意味では大いに効果があります。
大企業が高い広告費を払ってテレビCMを放送している理由も、自社商品の認知度を高めるため。
もしあなたなら、知っている商品と知らない商品どちらかを購入する場合、知っている方を選びませんか?
人が何かを購入する際、「その商品やサービスを知っているかどうか」はとても重要な要素なのです。
(お店選びに迷った時も「店名を知っているから」という理由で来店される方が一定数いらっしゃいます。)
そういった意味で、ノベルティの配布は飲食店の認知度アップや集客に貢献してくれます。
あなたのお店でもお客様に配布されてはいかがでしょうか。
具体的にどんなノベルティがいいかと言うと、コロナ禍の今ならマスクが喜ばれるでしょう。
かわいいデザインで店名やロゴが入っていれば、お客様も喜んで使ってくれるはずです。
マスクをつけている時に
「そのマスクかわいい!どこの?」「〇〇っていう店でもらったマスクだよ」
といった会話が生まれれば、知らない方にもお店に興味を持ってもらえそうですよね。
発注枚数にもよりますが、マスクなら1枚200~300円で作成可能です。
カラーも豊富でお選びいただけるので、ノベルティとして検討してみたい方はオリジナルマスクのページをご確認ください。
リピーター獲得のための施策としては定番ですが、ポイントカードの発行も有効です。
ポイントを貯めると割引や特定のサービスが受けられるのであれば、次の来店につながる可能性が高くなります。
ただし、スマホやアプリに慣れているお客様が多いお店なら、WEBを介したポイントシステムの方が良いかもしれません。(一般的に導入には数十万円単位の費用が必要です。)
というのも、財布の中にポイントカードが増えると、ジャマになって捨てられることがあるからです。
ポイントシステムなら利用していただきやすいですし、顧客データを収集できるので、お客様の好みに合ったメニュー・サービス開発の参考にもなります。
支払方法が現金だけだと、キャッシュレス派のお客様には敬遠されます。
クレジットカード決済への対応、PayPayのようなキャッシュレスサービスの導入など、支払方法の幅を増やすとリピーター獲得に効果的でしょう。
飲食店にお客様を呼び込み、また来てもらうための基本は、質の高い料理・サービスの提供です。
お客様に満足してもらえる店づくりを心がけることはもちろん、何度も来店してくださるお客様には
「いつもご来店ありがとうございます。お店からのサービスです。」
と、単品料理やドリンクを出してみても良いでしょう。
「自分が特別だと感じられるスペシャルなサービス」を続けていれば、そのお客様は何度もお店へ足を運んでくださるはずです。
飲食店にお客様を集めるには、以下のような方法が考えられます。
■SNS・インターネット
・SNSの活用
・Googleマイビジネスへの登録
・ポータルサイトや口コミサイトへの登録
・グルメアプリへの登録
・お店のサイトやオウンドメディアの運用
■アナログ
・チラシ配布
・看板やのぼりの設置
・イベントの実施
・看板メニューの開発
■メディア
・フリーペーパーの活用
・取材を受ける
・プレスリリースを出す
また、新しいお客様に2度3度とお店へ来てもらうには、次のような施策が効果的です。
・ノベルティの配布
・ポイントカードの発行
・支払いのキャッシュレス化
・特別なサービスの提供
飲食店の集客方法は、広告費として使える予算、スタッフの能力など、様々な要素を考慮して決める必要があります。
あなたのお店に合った方法で「集客」「リピーターの獲得」という課題をクリアするために、この記事が少しでもお役に立つことを願っております!
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